ざりがに

優れた歌人の詠んだ歌は、それを読む者に新たな視点を提供してくれる。

思わぬ出会いで、すこしばかりこの世が違って見える。

新鮮な驚きは良いものだ。

大阪からの帰り、列車の中で過ごした至福のひと時・・・・・。

岸原さや、という女流の新人の歌人の第一歌集から、

「ざりがにの眠りを見たの横むきに浮いて眠るの深夜の水槽」

観察の視点が俯瞰的で細やか。へー、知らなかった。眠るんだ!!

当たり前だよね。

「家かしら、ここ。部屋のまま、漂流している。梨とわたしと子猫をのせて」

自身が平面に一体化している私を、自身が観ている。薄いフィルムに載せた人生。

軽やかに夏の微風に流されてゆく。

「液晶の緑野くっきりそよめけば精密すぎる嘘に似ている」

液晶の電波時計が世に出たときは実に魅了されてしまった。そんなに昔ではない。

むかし天動説を精緻に極めていたらひっくりかえって地動説となった。

精密すぎは嘘、どきっとする。

陽極まれば、陰となる。

ファンになりそうだ。



*短歌は「声、あるいは音のような」岸原さや著


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プロフィール

ロックエヴァ

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

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