利休にたずねよ

市川海老蔵主演の話題作「利休にたずねよ」を観た。

雷鳴がとどろき激しい風雨の中、茶室には白絹の死装束を身に着けた利休が

静かに切腹の時を待っている。

屋敷の外を秀吉の3000名の兵が取り囲み蟻の這い出る隙もない。

利休はふところから布に包んだ香合をいとおしむように取り出し蓋を取る・・・・。

その人生の波瀾に満ちた日々を思い出してゆくところから物語は展開してゆく。

日本史の謎のひとつ、秀吉の命による千利休の切腹に至るまでを深く描いた映像は

見事なまでに格調が高いものだった。

撮影には利休が実際に使っていた茶道具や茶室が惜しみなく提供されたという。

海老蔵の演技も冴えわたっていた。作法がすばらしい。

静寂のなか、衣擦れの音が一段と趣を高めているようだった。

周りを固める脇役の陣容も達者な俳優ばかりであった。



わびさびの本質を語るほどの素養は私にはないが、

日本人として、その美しさ奥深さには、深く激しく共鳴できた。

われらの学ぶ「後ろの意識」に通じるものがある、と感じた。

エゴを抑制し、俯瞰の観点に向かわんとするは、真の美意識でもあったのだ。



この映画は、モントリオール世界映画祭最優秀芸術貢献賞受賞映画。

世界はようやく、和の美の普遍性に気が付き始めたようだ。




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ロックエヴァ

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

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