春はそこに

五十肩で右手が上がらないという老婦人が来られた。

およそ半年も経つとのことだった。

右手をゆっくり挙げてもらって確認したところ、

90度ほどまでしか上がらない。

つまり腕が床に平行になるくらいまでがやっとだった。

それ以上になると痛みが走る。

ふっと感じるところがあって、私の手を軽く肩に置いておよそ20秒、

もう一度手を上げてもらったところ、

痛みがなくなって手が完全に天井を指すことができた。

こういうことがたまに起きる。

自慢でもなんでもなく、ただ不思議さとありがたさを感じる。

奇跡でもないし、魔法でもない。

ただ、そうであるのだ。

ご婦人はというと、当たり前のような顔をしておられる。

窓の外に目を向ければ、しだれ梅の白い花がこぼれるように咲き始めている。

本格的な春の兆しがそこにある。




コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

重要関連リンク
QRコード
QR
カテゴリ
プロフィール

ロックエヴァ

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる