古い腕時計

s形見の時計
(昭和38年製造・・・・・・)

一見何の変哲もない手巻きの古い腕時計である。

30年以上も前に伯父の形見としてもらったグランドセイコーだ。

当時は「セイコー」と「グランドセイコー」の違いが全く分からず

酷い使い方をしてしまった。

ランニングや登山、畑仕事からサッカーまでつき合わせてしまった。

ある日、時刻あわせをしようと竜頭を引っ張ったら

軸もろともに抜けてしまった、さらにそれを失くしてしまった。

それから25年ほど経て、ローレックスに並ぶ偉大なブランドである事を知った。

机の引き出しに時計はまだあった。

遅まきながら修理をしようと思った。

市内の時計店ではどこも修理は出来ないとのこと、

県内最大手の時計店を経由してセイコー本社に送ってもらったが本元でもだめ。

インターネットで検索して問い合わせをしても修理は出来ないとの返事が続く・・・。

そして1月ほど前、残念だが捨てるほかはないだろう、明日には思い切って処分だ・・・・。

その日の午後、30年来の友人Kさんに会って話が進むうちに「友人に時計修理の達人Mさんがいるよ」、

とのこと。驚くと同時に、さっそく分解修理調整をお願いした。

そして今日帰って来たのがこの時計である。

Mさんは知る人ぞ知る、九州でも有名なアンティーク時計の職人さんだそうである。

プロにはプロのネットワークがあるらしく、純正の竜頭軸が見つかったとのことである。

竜頭のヘッドにはGSの刻印がある。見事なものだ。嬉しいかぎりである。

不可思議である。捨てると決心したら修理してくれる人に出会えた。

Kさんとは30年も付き合っておりながら、この日まで時計のことが話題になったことはなかった。

縁とは不思議だ。

縁は3次元の連続性や予測予想の外にある高次のネットワークのようだ。

壊れれた時計と完動する時計は存在の質の両面である。

両面を見るのになんと30年の月日が流れていた。

ああ、形見にくれた伯父にあらためてお礼を言わなければならないだろう。

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Mさん・・・松尾時計店 長崎県東彼杵郡波佐見町湯無田郷


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ロックエヴァ

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

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