深夜

深夜、タバコがうっかり切れてしまったと気づけば、何が何でも吸いたくなる。

で、車で7,8分のところにあるコンビニまで走ることになる。

深夜のコンビニは面白い。昼間にはないシーンに出会う。

深夜の勤務の帰りらしい疲れた顔のオジサンがいる。灰色の作業着のままだ。

改造車で乗りつけたケバいカップルがいた。

黒い皮ジャケットにメタルがきらきらと反射して深海魚のようだ。

だぶだぶのGパンを腰骨にあやうく引っ掛けて股下を極端に短く強調した若者もいる。

熱心にコミックを読んでいる。

みんな寡黙で静かだ。

私は、タバコを買うときには、ついでに必ずホットなミルクティーを買う。

店の外の灰皿の近くで、ゆっくりと飲む、タバコを思いっきり吸う。

オジサンもタバコを吸っている、片手にはコンビニ食の袋のようだ。

店にたむろする猫たちがやってくる。人になれていて脚に擦り寄ることもある。

深海魚カップルの車には、なんと3歳くらいの女の子と赤ちゃんが乗っていた。

深海魚ママがミルク用のお湯をもらいに来たようだった。

深海魚パパのほうは女の子の手を引いて店内に入って行く。何か買ってやっている。

窓越しに、女の子の嬉しそうな顔が見える。パパも微笑んでいる。

明るい店内をふとのぞいたオジサンがそれを見て、微かに微笑んだようにみえた。

ミルクティーもぬるくなり、タバコも吸った、さてと・・・・・。

とそのとき、駐車場の隅っこ街灯の光が届かないところに一台の軽乗用車が止まった。

オバサンが降りた、そのとき猫たちがワラワラとそこめがけて走ってゆく。

オバサンは餌を持ってきたようだ。彼女は腰を下ろし猫たちの頭をなで

何か話しかけているようにみえた。およそ5分後、何事もなくオバサンは車に乗って

帰っていった。猫たちはしばらくして明るい人工の光の中に戻りはじめた。

深海魚ファミリーの車もボンボーンという音を残して,闇の中に消えていった。

オジサンはいつのまにかいなくなった。

夜はみんな優しい。

あと数時間で夜が明ける。



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

重要関連リンク
QRコード
QR
カテゴリ
プロフィール

ロックエヴァ

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる