台詞
先日、シルベスタ・スタローン主演の映画DVD「ロッキー・ザ・ファイナル」を観た。
その中で、主人公ロッキーと彼が愛しく思っているマリーという女性の会話に
印象深いセリフがあった。
マリーがロッキーに言う。
「過去の傷を、新しく傷つくことで、忘れてしまおうとしていないの?」
鋭い観察である。脚本はスタローン自身である。
われわれは、何十年生きようと同じパターンで同じような傷を負いながら老いてゆく。
同じ痛みを上書きしながら繰り返すのである。
つまり「物語」の外に決して出て行こうとはしないのだ。
ロッキーは厳しいトレーニングと不屈の精神でその壁を破った。逃げなかった。
観客は、おのれのあるべき姿をちらりと垣間見せられた。
この映画は鋭く観客の求めている本質に迫ったのだ。
そして、この映画は傑作となった。
映画の最終部分のファイティング場面は、
実際のプロボクシングが行なわれる直前の会場で、
エキストラではなく本物の観客の前で撮影されたという。
相手のボクサーもプロだった。
観客の歓声は、本試合よりも何十倍も大きかったという。
その中で、主人公ロッキーと彼が愛しく思っているマリーという女性の会話に
印象深いセリフがあった。
マリーがロッキーに言う。
「過去の傷を、新しく傷つくことで、忘れてしまおうとしていないの?」
鋭い観察である。脚本はスタローン自身である。
われわれは、何十年生きようと同じパターンで同じような傷を負いながら老いてゆく。
同じ痛みを上書きしながら繰り返すのである。
つまり「物語」の外に決して出て行こうとはしないのだ。
ロッキーは厳しいトレーニングと不屈の精神でその壁を破った。逃げなかった。
観客は、おのれのあるべき姿をちらりと垣間見せられた。
この映画は鋭く観客の求めている本質に迫ったのだ。
そして、この映画は傑作となった。
映画の最終部分のファイティング場面は、
実際のプロボクシングが行なわれる直前の会場で、
エキストラではなく本物の観客の前で撮影されたという。
相手のボクサーもプロだった。
観客の歓声は、本試合よりも何十倍も大きかったという。