古賀政男

sazannka-s影を慕て


古賀政男の作詞作曲「影を慕いて」より。

1 まぼろしの
  影を慕いて 雨に日に
  月にやるせぬ 我が思い
  つつめば燃ゆる 胸の火に
  身は焦がれつつ 忍び泣く

2 わびしさよ
  せめて痛みの なぐさめに
  ギターを取りて 爪弾けば
  どこまで時雨 行く秋ぞ
  振音(トレモロ)寂し 身は悲し

3 君故に
  永き人生(ひとよ)を霜枯れて
  永遠(とわ)に春見ぬ 我が運命(さだめ)
  ながろうべきか 空蝉(うつせみ)の
  儚なき影よ 我が恋よ

昭和四年、古賀正男が25歳のときの作詞作曲です。

いまからおよそ80年前・・、来日中のセゴビアの演奏会の帰りに、

興奮と感動の中で一気にこの歌詞と曲を創ったのだそうです。

当時の青年には兵役の義務がありました。

明日の命が保障されていなかったのです。

恋も命がけの時代です。今のように紙の如き薄いものではありませんでした。

日本はやっと列強の仲間入りをし始めた時代です。

ひとびとには世界恐慌などへの色濃く立ち込める不安の時代だったようです。

25歳と言う若さでの作詞作曲とは思えないほどの出来上がりです。

歌謡曲は真言宗の声明が原点と言われていますが、日本人の心に染み渡るような

詩曲の響きは多くの大衆の心を打ったはずです。

私が物心ついたときにはすでに懐メロになっており森進一のリバイバルで聴きました。

しわがれた独特の歌声とともにすぐに魅了されたものです。

空蝉なんて、携帯に夢中の若者は分かりもしないでしょう。

不安な時代ではありましたが、若者にとっても大衆にとっても帰属すべき国が

明確にあったのでした。守るべき大切な人、地域や国が身近に感じられた時代です。

そしてその義務を我が運命として従容として受け入れたのでした。

「暴力装置」などという借り物で観念的な単語などどこにもありませんでした。


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プロフィール

ロックエヴァ

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

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