ピラカンサ

ピラカンサ


およそ30年ほど前、盆栽仕立てのピラカンサの小さな鉢植えを植木市で買った。

2,3年で手に負えなくなり庭の片隅に移植した。

それが今、毎年剪定するにもかかわらず3mを越すようになった。

枝葉が途中で何本にも分枝し,初冬には赤い実をたくさんつける。

小鳥が食べに来る、見ても楽しい、

ただしバラ科だから茨が鋭く気をつけなければ痛い目にあう。

それにしても、盆栽のように小さくしなくてよかった。

100年を越すイチョウの盆栽を祖父から譲り受けたのは20代の頃だったが

結局どうにもならず、これも庭に移した。今はかなりの大きさだ。

植物ものびのびとした自然のままがいいのかもしれない。

もともと日本人は自然を矮小化するのが好きなようだ。

井伏鱒二だったと思うが、ある随筆の中で、お座敷釣りこそが、魚釣りの極意という

話が記憶に残る。

火鉢くらいの小さな鉢に水を入れそこにメダカを入れて飼っておく、

このメダカを、特注の極小の釣り針、女の細い白髪で作った釣り糸、細い釣竿で

釣ろうというのである。座敷にいて座布団に座りながら、ぬくぬくと釣りを楽しむ、

餌は何だったか記憶がないが、いかにも日本人好みだ。

アメリカ人や中国人には理解不可能な「芸」である。

繊細で控えめで細部にこだわるDNAは冷戦均衡時代、高度成長期の電子工業などに

遺憾なく発揮されたが、今、たくましさ、図太さが問われている。

そう簡単にはゆきそうもない、趣味どころか志まで矮小化してしまった。

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ロックエヴァ

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

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