エル・グレコ

本県美術館は、特にスペイン美術に関しては収蔵数500点を越えるという。

その関係もあってか、スペインのプラド美術館と提携している。

現代絵画のピカソ、ダリ、ミロ、を初め、古典的な作品の常設展示があっている。

今日は、開館5周年記念としてプラド美術館から貸し出されたエル・グレコの聖母戴冠を観た。

白雲の中に中央に合掌し斜め上方を見上げるマリア、その頭上に浮く黄金の冠。

その冠を手で両方から支えているのが父なる神と、イエス・キリストである。

周りには、ケルビム(智天使)が配置されている。

暗い展示室の中央に置かれたこの絵を下方から、淡い光で浮かび上がらせてある。

色彩や構図、物語性など宗教画ではあるがスペインの至宝の一つとされているという。

しばらく絵と向き合ってみた。

遠い時代の、ひたむきに神を信じ、マリアやキリストに深い思いをはせた孤独な画家

の感覚が忍び込むように伝わってきた。感動ではない。

絵を描くことで、救済をみずから求めたのだろうか。

どちらかと言えば深層を流れる暗い流れのような苦悩だった。

芸術作品として観る素養や視座、歴史観などはもともと訓練されてはいないので、

私も感覚で問うだけであった。

さらにぼんやりと眺めていたら独特の匂いの流れが感じられた。

表現の仕様がないが、わが鏡と見れば、思い浮かぶことはある。

描かれた時代は16世紀末、日本では戦国の混乱が収束に向かう一方で

キリスト教弾圧の始まる時代でもあった。

当時のキリシタンたちが観たならばどのような感覚、感慨、があっただろうか。


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ロックエヴァ

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

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