おとこ

新井白石の父正済(まさなり)が、死に臨んだ時のことばです。

「年わかき人はいかにもありなん。よはいかたぶきし身の、

いのちの限りある事をもしらで、

薬のためにいきぐるしきさまして終わりぬるはわろし。

あひかまへてこころせよ。」

当時としては82歳の高齢でした。

若いころはかなり波乱の人生だったそうで、

その渦中に夢中で飛び込んでゆく血の気の多い人だったようです。

この言葉を現代風に訳すれば

「若い人はしょうがないさ。しかし年とって先が長くない身でありながら、

命にはもともと限りがある事さえも考えず、

ひたすらに医学技術などで延命措置を施そうとするのは、

見苦しいことではないのか。

決してよいこととは言えないね。心しておくことだ」

と言って、従容として目前の死を受け入れたそうです。

先日、長年の友人を見舞いに行きました。

先がそう長くないことは家族はもとより本人も知っています。

別にベッドに寝て待ってるわけではありません。

畑に出たり、時には病院に「歯」の治療に行ったりはします。

歯の痛みだけはしょうがないそうです。

あらゆる準備をしてるそうです。

写真はこれにする、と言ってすでに額に入れてある。

送るときの葬送の音楽には大好きな裕次郎の曲を指定、

また、本人のお別れの言葉も録音してあるとのこと、・・・・。

延命措置は一切禁止と厳命してあるそうです。

やがて、男が一人で往きます。

最近の男の浅ましさに較べると彼の男ぶりが輝いて見えます。

彼は、どこにもいそうな平凡な人生を送った目立たない人です。

真面目に家族を養い、役所勤めではとうとう幹部にもならなかった。

しかし、いまでも友人には穏やかで和やかな笑顔でいつも接しています。

彼に会えばきっと癒される、そう人です。




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プロフィール

ロックエヴァ

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

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