不思議な輪

小学5年生のころ多分学習雑誌か何かに

「メビュウスの輪」の作り方が載っていた。

まず細長い紙の帯を準備する、例えば幅3cm、長さ40cmの紙テープなどだ。

次に、テープの両端を互いに糊付けして輪を作るのだが、

片方の終端を半回転させてくっつけるのだ。

そうすると、奇妙な形のねじれた輪ができる。

面白いことに、この輪の面は裏表がないのである。

実際に鉛筆やクレヨンなどで面をなぞってゆくと

その軌跡は両面でつながって連続した線になる。

単純にして思いもよらない遊びが出来る。

この軌跡をはさみで切ってゆくと、今度はまた一つの輪になってしまう。

2つの輪に分離しないのである。

さらにその輪の帯の中心を鋏で切っていっても、

つながったままで決して分離しないが、もつれてわけが分からなくなった。

鋏ではセイゼイこのへんまでしか出来なかったが、

さて続ければどうなるのか。

ともかく、意表をつかれるのは、条件付だが裏表のない面が存在することだ。

2面性、2元論を常識とする世界観に浸っていると、ともすれば忘れがちな

実在の本質を垣間見せてくれる。

11才の少年のころから半世紀過ぎてもいまだ、その日の驚きは忘れられない。

SFの短編に、未来の地下鉄で線路が複雑に交差して、ある路線のみがメビュウスの輪になってしまい

出口が無くなり永遠に回り続ける列車の話があった。

11歳の少年は震え上がったものである。

さてメビュウスの輪を作り、椅子の下に置く。少し変わった体感が起きる。


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プロフィール

ロックエヴァ

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

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