ヒナゲシ

鮮やかなオレンジ色の可憐な花が玄関脇に咲き始めたのはいつのころだろうか。

花はまるく優しく、長い茎を風にそよがせてゆっくりとゆれる姿には乙女の風情がある。

歌や詩にも詠まれてきたこの花は、実はとんでもない悪女だそうである。

報道によるとケシ科の1年草でアヘン成分はないらしいが、おそるべき繁殖力と、

根からでる物質が他の植物の生育を著しく阻害するらしい。

2000年以降爆発的に増え続けているという。

防除しにくいし、生態系を乱すリスクが高いともいう。

さっそく、鬼のごとき心となって引っこ抜いてしまった。

きのうまで優しい心穏やかな癒しを感じていたというのに、今日の報道で

手を返すように、この始末である。相手が花でよかったのかもしれない。

人間は勝手なものだ。

都合悪ければ相手をすぐに敵として攻撃し絶滅を図る。

中世ヨーロッパの黒死病とよばれたペストはネズミによる伝染が原因であったという。

当時、猫は悪魔の使いとして忌み嫌われ、片っ端から殺された結果、

ネズミの大繁殖となったのである。そして、その報復を人間は受けたのだ。

ペストにより当時のヨーロッパの人口の3分の2が死に絶えたのだった。

人間の知識、エゴ、思考の果て、大体こんなものだ、

といってヒナゲシを擁護するつもりはないが、

「あ、そうなんだ。ぬいちゃお~~」

という、浅薄なわが心変わりが恐ろしい。


コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

重要関連リンク
QRコード
QR
カテゴリ
プロフィール

ロックエヴァ

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる