エコロジー

家の前を流れる川はかっては清流だった。

水量が豊かで、フナやアユ,メダカ、ハヤ、エビやカニなどの多様な生物が住み

ウナギさえ普通に見られた。夏、少年たちはここで水泳を学んだ。

高度成長期に、はるか上流にダムが出来てから、水量は減少し、川底の石は汚れ、蛍は消えて、

淀みには見知らぬ草が生え、大量の農薬の流れ込みで、魚をはじめとする生物は激減した。

水泳は学校のプールでしか出来なくなった。

はるか昔の日本人は自然をコントロールしようとはせずに、自然を畏れ、ともに生きることを選んできた。

川や里山はこのような自然観に基づき、長い年月をかけて作り上げられた環境である。

決して自然そのものではない。

よくみれば川には飛び石があり、目立たぬ堰があり、砂洲があり、石積の漁礁があった。

山には細長い田んぼが連なり、棚田となった。雑木林が調和の中にあり、

家家が点在し独特の里山風景を創りだしていた。

しかし、この半世紀、急激な社会の変化の中で力任せの開発が行われ、

暴力的な自然の破壊を前にして、自然は沈黙を保ったままだ。

間もなく近くを通る新幹線の工事が始まる。

家の前をひっきりなしにダンプカーが驀進し砂塵を巻き上げてゆくだろう。

やがて川には不釣合いな鉄橋が架かり、長いトンネルから飛び出してくる新幹線列車を支えるだろう。

人口は減少傾向にあるにもかかわらず・・・、必要とする人も少ないのに。

経済効果をうたったところで人のエゴは所詮エゴでしかない、

あと,100年も経てばいずれは自然の中に朽ちていくだろう、

無駄を支えることが不可能になるからだ。

日本人は自然との共生に戻れるだろうか。


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プロフィール

ロックエヴァ

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

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