臨床

ずいぶん前になるが、ある中年の男性が療法を受けに来ていて待ってるときに、

突然、私の目の前で心臓麻痺がおきてしまった。

苦しむ様子は尋常ではなかった。みるみる顔色が土色になりそして灰色に変わる。

目はカット見開き、眼球が飛び出しそうにふくらみ、たちまちに充血を始める。

両手は胸の強烈な痛みを排除するかのように胸をかきむしり時に虚空をつかむ。

身体はのた打ち回り、失禁。

歯を食いしばりぎりぎりという音、噛み合せる力のあまりの強さに歯茎が破れ血が噴出す、

口の端から流れ落ちる一筋の血・・・・。やがて力が抜け・・・・・。

悪夢のような時間であった。突然のことで救急車を呼ぶ考えも浮かばない。

真っ白になった頭で、胸に手を当て続けた。

フラッシュのように、人の死にとうとう立ち会うのか、ワッ~~~~という感情が起きる。

何人かの人が周りを囲む。

どのくらいの時間が過ぎたのか、気がついたら症状が治まり、ゆっくりと身体が動き出した。

ともかくも、心臓の働きが回復したことが分かった。

後始末をして1時間ほど休んでもらい病院に行ってもらった。

この方は多分しばらくは心臓が止まっていたと思う,よくぞ回復してくれた。

私は何をしていたのだろうか。

治療家は時にこういう目に合う。

後日、本人が挨拶にこられたが、助かったのは私のほうだった。

人は心が選択したものを目の前に見る。確かに恐怖の象徴を見た。わが苦しみを見させられた。

いや、目の前の全て、瞬間瞬間が心の鏡だ。特別に変わった出来事ではなかったのだ。

今日、ふと思い出してしまった。



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プロフィール

ロックエヴァ

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

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