川を境に

家の前方は田や畑が180度の展開で広がって、

およそ200m先までさえぎるものはない。

その先に川の堤防があり、川を越して隣の地区の新興住宅地の

新しい屋根屋根が広がっている。

ここは旧T村で、今は同じ市内なのでT地区と呼ぶ。私の地区はF地区だ。

T地区は主に黒土で少し前までは大根やニンジン、

白菜といったものが盛んに作られていた。

F地区はどちらかというと粘土質の土地が多く、

高台では果樹園芸や花卉栽培が盛んである。

もう一歩踏み込めば、土質の違いが作物の違いや農機具の差異を物語る。

例えば鍬の形が違う、

粘土質とさらさらした黒土が相手ではでは違って当たり前なのだ。

さらに呼び名もやや違う。彼らは「カ」と言い、われわれは「クワ」という。

さらに踏み込めば、食べる野菜などのミネラルや栄養成分は

土によって変わるので、健康状況、性格などにさえ、その影響が及んだ。

T地区の者は、頭がよい、こすっからしい、運動能力に長ける、などの傾向があり、

わがF地区の者は、おっとり、勉強はそこそこ、にこにこ、といった傾向が強かった。

土質や地形など、ややもすれば見過ごしがちの要素なのだが、

長く住めばベーシックな事柄だけに影響は大きいのだろう。

現実に、市による地区別統計でもメタボ傾向がF地区はT地区に比べかなり高い。

平均寿命も少し違う。進学率もかなり異なる。

図書館の本の借り方にも差が出ている。

川は流れるだけではない。同じ市内でも川を境にして、

少し大きく言えば文化の基盤さえ違えてしまうのだ。

人は住む環境に性格も健康も心理状態もかなりの影響を受ける。

自分の置かれた環境をもう一度見直してみることも必要だろう。

エゴというか、思考は我々のほうが緩やかのようだ。穏やかな地帯だからね。

地区が違うからといって争ったりするわけではないが、

同質面と特異面とのバランスを理解することがお互いを尊重することになろう。

国家間でも基本は同じだろうね。





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プロフィール

ロックエヴァ

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

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