春の嵐

今日は早朝から昼にかけて春の嵐が吹き荒れた。

傘をさして外に出たら、たちまち数本の骨がへし折れ、反対に向けたら

ラッパ状になって、びしょぬれになってしまった。

瞬間風速は30m毎秒を超えたらしい。

周りの木々を観ると、その様相がなかなか面白い。

欅や樫,椎、楓などは、幹はしっかりと立っているが、

枝葉の部分は風に泳ぎ、さわさわと騒がしい。

押されてはなびき、風が弱まると逆に大きく振れる。ワイパーのようだ。

竹林はどうか、これはもう、髪振り乱す如くに揺れに揺れてちぎれた葉が

空を舞う。竹の根は意外にも浅く張りも狭いから、倒れやすい。

見る限り数本は倒れ大きく傾いている。

彼らは風には弱いので地下茎で連帯し群生して受ける力を分散する。

弱い老竹は倒れるが、なにもうすぐ筍の時期だ。子孫は地下で準備中なのだ。

菜の花は盛りを過ぎた時ではあったが全部倒され折られ花はほとんどが散った、

しかし、決して死んだわけではなく、折れたままに生き続け菜種のさやが実るまで

枯れることはない。したたかさには感心する。

満開を少し過ぎた桜でさえ、花は残った。受粉が終わるまでは、散るモノか、

という強い意志のごときものを見せてくれた。

庭の主役の数本の槙は刈り込みをしてはいるとはいえ、葉っぱもろとも微動だにしない。

嵐に向かって毅然と立つ姿は威容ともいえる。

大きな波のように揺れ動く木々の中にあって孤高ともいえる静かさだ。

嵐に向かう木々草花はそれぞれが選択したやり方で耐えきった。

それぞれに、何千万年にわたって蓄積し洗練され磨かれた方程式が生きている。

それにしても槙はカッコいいよな~~~。

でも、もっと強い風には、姿はそのままで倒される。そして枯れる。

竹には群れの絆がある、竹林は残るのだ。

だが私は雑木や菜の花のように、しなやかな、したたかな生き方が好みだ。

夕方、嵐の後の静けさが訪れた。何事もなかったように木々は佇んでいる。

西の空は雲がはれ明るくなった。

明日はきっといい天気だ。


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プロフィール

ロックエヴァ

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

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