娚の一生 (おとこのいっしょう)

新聞での評価は、たまにしかない5つ星。

その辛口の評論家が絶賛する映画を観にいきました。

「娚の一生」は女性漫画家が原作の映画で、52歳の大学教授と28歳の染色家との恋物語です。
(何で24歳も年が違うのか、・・・・映画を観に行きましょう。)

思いがけないきっかけから同居することになった2人。

大きな屋敷ですから、棟は別なのですが・・・・・。

じょじょに惹かれあうのですが、2人とも複雑な背景を持ち、なかなか恋が実りません。

すれ違い、思い違いは、恋愛映画の王道ですね。

さて、大学教授は、映画の中でタバコをしょっちゅう吸います。

紫煙が渦を巻き、スクリーンの外まで、私の席にまでおおいます。

((( かって私は50年近くも吸い続けてきました。数年前にやっと禁煙したのですが、

魔性の煙には耐えきれませんでした。

映画館を出て、すぐに煙草とライターを買いました。

彼は珍しくもマッチで火をつけていましたが・・・・・。)))

煙草もマッチもついでにウィスキーも翳のある恋愛映画のアイテムの一つです。

健康に気を配り、身だしなみに凝る、頭髪はきちんと定期的に調髪する・・・、

そういう陰影のない男は24歳違いの、しかも婚約者のいる女に、ためらいもなく恋したりはしないはず。

したがって映画や物語にはなりませんね。

彼の髪は首筋まで届く長さ、しかもかっこよくウエーブしています。

加えるに無精ひげ。

素足に下駄、パンツ(ズボン)はよれよれの黒デニム、白いシャツが良く似合います。

((( 私も帰宅して早速、靴棚の奥にしまっていた桐下駄を履いてみました。

居合道をやり始めたころから、冬も素足に雪駄ですからね。

カランコロンという軽いレトロな音は久しぶりです。

ついでにパンツもEDWINの細めの黒のジーパン。

ただ、頭だけは40年来の坊主なのでまねできません。

脚の長さも比較になりません。

現実は常に平均化してゆきます。)))

映画のラスト近く、予期しない小さなアクシデントで倒れた二人の顔が危険な距離に近づきました。

見つめあう2人の視線が絡み合います。(うまい演出です。)

お!チャンスか、と思ったのですが、この教授は常道の手法をとりません。

さりげなく顔を遠ざけ、転んだ彼女の足をやさしく持ち上げます。
(このシーンがポスターになっています。)

そして、彼女のソックスを脱がせ、素足となった足指に唇をつけ、ゆっくりと舌で舐めるのです。

チロチロと、指と指の間を丹念に・・・・・・・。

これはもう、手練にたけた大人にしかできない技法でしょう。

素人にはまねはできません。教授はしたたか者です。

アップになった彼女の顔が、おしよせる喜悦の波に耐えきれず美しく歪んでゆきます。

そこで場面が変わり・・・・・・。

ラストシーンは感動的なものでした。

今年の日本アカデミー賞の候補に入るでしょうね。

この映画の面白さは、

男女のそれぞれの心の奥深くにある機微に満ちた心理空間が少しずつ明らかになり

観客はそれに魅入られるのです。

この映画の根底に流れるのは「赦しと解放」、そして人としての成長です。

また、2人とも自分軸に迷いがない素直な人柄で、品性が高い。

官能的なシーンはあっても、ストーリーに納得のゆく必然性の結果です。

女性におすすめ ☆☆☆☆☆

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それにしても、たばこ吸ったり下駄履いたり、われわれ男はすぐに真似をします。

いい年した男が、健さんの映画を観た後の言葉使いやカッコを真似する、・・・・。

本物になりきれない男の見果てぬ夢なんでしょうね。





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プロフィール

ロックエヴァ

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

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