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侠気(男気)

「侠気」という言葉は滅多に聞く機会がなくなりました。

現在は羊のような男たちが家庭や学校でせっせと作り出されています。

型にはまった、言われるままにしか動けなない従順な機械の製造所のようです。

時代は遡り、数十年前の話です。

私の地方には、戦前の歩兵連隊を引き継ぐ形で陸上自衛隊普通科連隊があります。

夜の街は賑わって居り、ヤクザの組も活発な動きを見せていました。

隊員も組員も大体同じような年齢です。

盛り場ではよく小競り合いが起きていました。

そのような時代背景の中、些細なことがきっかけで、

ある若い新入隊員が組員に囲まれて袋叩き似合う事件が起きてしましました。

その事件をいち早く知った先輩隊員のM君は、単身、木刀をもって組事務所に殴り込みをかけ、

たむろしていた5,6人の組員たちを完膚なきまでに叩きつぶしてしまいました。

当時の組員は当然ながら匕首や稀にはピストルなどを帯びており危険な集団でしたが

木刀1本に制圧されてしまったのでした。

その後処理はかなり面倒だったようですが

部隊長と組長、警察関係者で手打ちの儀が行われ事件はおさまりました。

M君は、私の居合道仲間でした。

酒に強く、豪快に笑い、竹を割ったような性格、

侠気の権化のような漢(おとこ)でした。

礼儀を心得、義理と人情を重んじ、強きをくじき弱きを助けるを信条とし、

直情径行、思惑や飾りのない、ありのままの感情で即行動の漢です。

こういう人物の存在を今の社会は許さなくなってしまいましたね。

いわば絶滅危惧種でした。

確かに暴力犯罪は減少し、ヒーローは消え去りましたが・・・。

「君たちはどう生きるか」の内省的な問いかけも大切なのですが

殴り込みは誰にもできることではなく、一つの伝説になりました。

与謝野鉄幹は、「人を恋る歌」の中で「友を選ばば書を読みて、六分の侠気、四分の熱」と歌っています。

友たる存在の本質だと思います。

居合用の刀の手入れをするたびに彼のことを思いだすのです。




大欲


「燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや」

(えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや)

高校の卒業式の後の酒宴の席で担任の先生から教えられた言葉である。

国語の先生ではない。海軍兵学校を出て京都大に学んだ数学の先生だった。

「雀や燕などの小鳥には、鴻、鵠という大きい鳥の志は分からないのです」

志を高くもつ者の心のうちは、そうでない者にとっては理解できない、

ということです。

人には備わった器があります。

内なる声に耳を傾けなさい。

言い訳や自己の正当化を慎めよ、と。

・・・・・

今でも、時々思い出します。


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プロフィール

ロックエヴァ

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

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