季節

10日ほど前は、滅多に降らない雪が風に舞い初の雪化粧が見られた。
その翌日は、春一番となる嵐が襲った。
それからは、しばらく雨模様の日が続き、
ここ数日間は気持ち良い春の日が続いている。
この時期を待っていたかのように梅の花が咲き、
遅咲きの藪椿も可憐な顔を濃緑の葉の間からのぞかせている。
庭の陽だまりに目をうつせば、朝にタンポポの黄色い花が開き、
午後を過ぎるとしおれ始め、夕方にはしぼむ。
やがて数日で綿帽子のように丸くなり、風が吹けば種子が気流に乗って
遠くに運ばれる。
自然は、ほとんどの人が気がつかないままに春の供宴に向かう。
人間関係やお金などの煩悩に煩わされることをしばし横に置いて
ながれゆく自然の営みに目をむけてみよう。
何も考えずに、春にひたる・・・・・ひと時・・・。
