ヘリコプター

s-ヘリコプター1

うちの前の田んぼにヘリコプターが舞い、そばの道路に着陸した。

10年以上も昔から見られる季節の風景である。

実は、薬剤散布をする農業用の無人ヘリコプターだった。

害虫を殺し、雑草の繁茂を抑え、より多くの収穫を目指すために

開発された技術である。

はじめてみた時には農業分野に未来のテクノロジーを予感して

ひそかに感動したものだった。

米つくりは、一昔前は重労働の代名詞であったが

今はこれほど楽なものはないと農家の人は言う。

確かに、腰の曲がった老農夫を見かけることはなくなったが、

収穫を心底から喜ぶ笑顔が消えたように思う。

田植え機、ヘリコプター、稲刈り機、コンバインなどの導入で

出費が重なる上に米価の低迷と外国からの圧力で重労働からの解放の

夢がはかないものになってしまった。

人間の思考は、人の苦悩の境界線を決して越えることはない。

3次元という時空の制限はエゴの思う壺なのだ。

重労働からの解放は即幸せとはならないという3次元の法則。

学ぶべきはこの事実を自分の中でどう処理するかである。

あそうか、を何処でつぶやくか。

s-ヘリコプター2





ゴールド

自動車運転免許証の更新に行った。

40年目にしてやっとゴールド免許証をもらった。

5年前の前回は、あと1週間で更新という時に、

助手席に乗せていた孫がシートベルトをしていなかったとして

警告をうけてしまい、アウトであった。

長年にわたり随分と罰金を支払ってきたし、裁判所にも行った。

ああ今日という日は年の功というやつだろうな。

ルールは思考の産物だが、現人類にとっては必要なものだ。

大脳文明の制限で時空間の枠に囲まれて片側しか見えない。

とても危なっかしい文明なんだ。

だからルールがいるんだね。

ルールは誰のもの?

自分の中にあるものなんだ。


原爆の日

本日(9日)11時2分、ちょうど入っていたクライアントさんとともに

長崎の方向を向いて黙祷した。67回目の原爆の日だった。

昭和20年8月9日、広島に続いて長崎にも原爆が落とされ、

およそ7万5千人の命が一瞬にして亡くなり、約8万人が治ることの無い重症を負い、

何十年にも亘る苦しみが始まった日である。

身内にも被爆者がおり、原爆の残虐さ悲惨さは身にしみている。

無辜の民を無差別に地獄に追いやった鬼畜どもへの暗い怒りと激しい憎悪がふっと湧き上がってくる。

自己観察を繰り返し行なってみると、大半は刷り込みによる観念的な感情だが、

コアの部分の自分を含めた人間の存在の罪深さには目を覆いたくなる。

そのような自分を容認することから、一歩がはじまるのだろう。

原爆ゆるすまじ、ここから始まるものは外に観る内なる憎悪であって、

観念であり幻想なのだが、果たしてそれをそれとして認めうるのか。

さらには、核兵器廃絶、核の傘のもとの安全保障、原子力発電所の存続、

などの現実的な課題がつづく。3次元には正解はないが、議論を深めてゆくほかは無い。

たとえば平和運動は決して無力ではなかった。

核大国に核カードを切らせなかったし抑止にはなった。

地獄の再現を未ださせてはいない。

たとえそれらが我が内なる虚像であったとしても、現実には手を切れば血が流れるし、

寒い日にストーブを燈せば温かく感じるものだ。

片面しか見えないこの次元だが、生きゆく意義はある。

毎年、未だ解放されない感情を思い知らされるこの日が積み重なってゆく。


AZ

辺見庸さんのエッセイの中に

ある詩人の奇妙な文章として、

「世界がなお存続しうるとしても、その唯一の根拠は、

現に存在しているということだけである」

という件があった。

えらく思考を刺激する文章である。

一度だって解決したことの無い不安や心配事、

目を閉じれば密やかに蠢き始める暗い炎、

都合不都合で使い分ける判断、つまりは葛藤。

これらと同じことだ。

正解は無いのだから、暗闇に灯りも見えない。

自他の2元論から離陸しなければ、

どんな言葉で飾ろうと、虚ろなものになってしまう。

つまり、思考は徒労に終わることになっている。

自分しか存在しないと分かった時に

時空は溶解し、新たな次元に「私はある」。



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プロフィール

Author:ロックエヴァ
療術家  

大黒屋誠二郎師を師匠として、伝授された画像や技法などを使って日々、療法に取り組んでいる。
画像、シール,保健水などの活用を中心に、心、意識、身体などについて研究を深めていく事を目的とした「まいど会」の会員。

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